先週末に日経平均株価は20,000円の壁を越えた。
15年ぶりの高値更新で市場は盛り上がっている?
相反する日経平均株価上昇と量的緩和
2012年末に政権が自民党に戻った時の株価は10,000円にも満たなかった。
2年強の間で株価が10,000円以上アップし、倍増した。
これは安部政権、アベノミクスの効果とあることは間違いないだろう。
しかし、数字として株価が上がっているのは間違いないものの、実感している人はほとんどいないと思う。
給料が大きく上昇している人は少ない。
消費税も上がり、支出が増えたとマイナスイメージで株価上昇を感じている人の方が多いかもしれない。
実態としては景気は良くなっていないはずだ。
給料が上がらず、支払いだけが増える。
矛盾していることだが、これ以外にも矛盾することが多い。
例えば金利を見ても、超低金利状態が続いている。
1,000兆円近い借金がある国なので、簡単に金利は上げられないのだが、株価が上がっても税収は増えずに借金を減らすことになっていないのだ。
また、日本銀行が行っている量的緩和に関しても、追加緩和の議論が出ている。
株価が上がっても景気が上向いていないので、まだまだ市場にお金を出そうと考えているのだ。
結果的に追加緩和を行えば市場にお金が出回るので株価は上昇すると思う。
そもそもアベノミクスは市場にお金をばら撒く政策で、株価を吊り上げていると言っても良いだろう。
政府、日本銀行が頑張って市場にお金をばら撒いている結果で株価が上昇しているだけで、実態経済は伴わない。
お金をばら撒いているので、お金の価値は下がる。
お金の価値が下がればモノの価値は上がる。
今後、ハイパーインフレにならないことだけを祈るばかりだ。
意味のない株価上昇をさせても何の意味もないと思うのだが・・・
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