RL360°(アールエルスリーシックスティ、旧名ロイヤルロンドン360°)がどんな評価をされているかと思い、評判や口コミを検索をしている人がいるようだ。
RL360°はオフショア金融センターであるマン島に登録されている保険会社で、160年以上もの歴史がある信頼性がとても高い保険会社となっている。
しかし、間違った情報も多く氾濫しているので、ここにRL360°の会社や商品についての情報や、正しく契約する為の方法についてまとめてみたい。
目次 1.RL360°の会社の歴史や信頼性は? 2.RL360°の積立投資商品RSP(Regular Savings Plan)の商品概要 (RSPはQuantumがランニングチェンジした商品であり、Quantumも商品概要はほぼ同じ。) 3.RL360の契約・購入方法とは? |
1.RL360°の会社の歴史や信頼性は?
RL360°が籍を置くオフショア金融センター”マン島”とは?
RL360°社はマン島に籍を置く保険会社である。
マン島は英国の近く、グレートブリテン島とアイルランド島に囲まれたアイリッシュ海の中央に位置する島で、面積は約572km2となっている。
淡路島(592km2)とほぼ同等の大きさである。
人口8万人ほどの小さな島だが、TTレースと呼ばれるバイクレースでこの島の名前を知っている人もいるかもしれない。
ロンドン中心部にほど近い場所にあるシティー空港から飛行機で1時間半ほどで行けるが、英国のようで英国ではないのがマン島の特徴と言える。
マン島は英国の一部ではなく、自治権を持った英国の属国であり、外交・軍事は英国政府に委任しているが、政治・経済は独立している。
いわゆるオフショア金融センターであり、税金を低く設定することで経済を活性化し、外貨を獲得する政策を取っている。
英国の貴族も昔から「マン島=オフショア金融センター」を活用して資産保全・資産価値向上に努めていて、元々は英国貴族の為のオフショア金融センターであったと言われている。
RL360°社も、オフショア金融センターの特徴を活かした商品の提供を行っている。
例えば、マン島には「生命保険契約者保護法」という法律があり、RL360°が仮に破綻したとしてもこの法律に守られ、解約返戻金の90パーセントまでが保証されるのである。
RL360°の歴史は?
RL360°の前身であるRoyal London360°(ロイヤルロンドン360°)は、1861年に設立されたRoyal London Group(ロイヤルロンドングループ)の傘下として誕生した。
日本で言えば江戸時代の末期に設立されている事になり、160年以上の歴史がある信頼性の高い会社と言える。
その後、2013年にRoyal London Groupはマン島の100%子会社であるRoyal London 360°を投資会社のVitruvian Partners LLPに対して売却をしている。
売却と言えど、Royal London GroupはRL360°の株式を全て売却したわけではなく、今でも23%の株式を保持している。
この売却タイミングで、Royal London 360°からRL360°に社名を変更。
今でもロイヤルロンドンと呼ぶ人がいるが、現在の正式名称はRL360°で、呼び名はアールエルスリーシックスティ or アールエルサンロクマルとなる。
そして、2015年にVitruvian Partners LLPは、Lloyds Banking Group(Lloyds)からClarical Medical International(略称CMI)という保険会社を買収した。
CMI社は、50億ポンド以上の運用総額があり、24,000件の証券契約がある巨大な保険会社である。
買収の結果、グループ連結での運用資産は80億ポンド、保険契約者は6万人、そして、従業員を3百人も抱える大きな保険会社となった。
160ヶ国に顧客がいるグローバルな会社であり、歴史、会社の大きさ・安定性のどれを見ても信頼・信用が置ける保険会社となっている。
RL360°の格付けは?
RL360°の格付けは、Standard&Poor’sがAA-、Moody’sがA2(共に2番目に高い評価)となっている。
また、イギリスの金融コンサルティング会社 AKGの評価はB+。
これは6段階ある格付の上から2番目であり、「とても強い」と評価されている。
国際的な保険会社として最高位の評価を得ているのだ。
このように、日本のどの保険会社よりも歴史が長く、会社規模も大きく、客観的な信頼性も高い保険会社と評価できる。
⇒ RL360°の会社概要・歴史・信頼性の質問はこちらから。
2.RL360°の積立投資商品RSP(Regular Savings Plan)の商品概要
RL360°は様々な商品を提供している。
一括投資商品もあるが、日本人が契約しやすく、実際に契約している日本人も多いと思われるのが積立投資商品であるRSP(Regular Savings Plan)のはずだ。
このRSPの商品概要について説明をしたい。
RSPはQuantum(クォンタム)からランニングチェンジするような流れで2019年に上市された商品である。
ランニングチェンジしているので、Quantumと比較して商品特性にそれほど大きな差はない。
Quantumを契約した後にこのコンテンツを見つけ、Quantumの商品概要の確認をしたいという人も、RSPとほぼ同じだと考えてもらえれば良い。
(既存契約者の場合は、商品概要についての質問や困ったことがあればお世話になっている正規代理店=IFA(Independent Financial Advisor)に直接確認してもらうのが一番だ。)
RSPは長期に亘り定期積立を行いながら、100以上の厳選されたファンドから10個までのファンドを選択すファンド・オブ・ファンズ(Fund of Funds)的な投資商品なっていて、効率良く運用できる商品設計であり、早期退職や豊かな老後生活を目指す方向けの商品と言える。
海外積立、オフショア積立と呼ぶ人もいるが、Savings Plan(セービングスプラン)と呼ばれる積立型年金プラン商品である。
積立なので継続する事が重要となってくるが、クレジットカードで毎月の支払い料金の引き落としをする事が可能なので、日本人としても継続し易い商品となっている。
また、日本にいながら契約できるので、自分の身は日本に置きながらクレジットカードを活用した引き落としにより、資産を海外に移せるのも大きなメリットだ。
こうした方法は資産逃避、資産移転、キャピタルフライトと言われている。
日本円の価値が下がっている今、日本にいながら海外に資産を移せるのはとても有用な方法と言えるだろう。
RL360°-RSP(Regular Savings Plan)の契約条件
◆契約人
・個人 or 法人
・18歳~65歳
(アメリカ居住者は契約不可)
◆共同名義人
最大2人まで可能
◆積立期間
・5年~25年。
・満71歳の誕生日まで。
(例:51歳の人が契約したら、20年までしか契約できない。)
(共同名義の場合、年齢の高い方を基準とする。)
◆積立通貨
・USD(米ドル)
・EUR(ユーロ)
・GBP(イギリスポンド)
・CHF(スイスフラン)
・HKD(香港ドル)
・AUD(オーストラリアドル)
・JPY(日本円)
(契約途中での変更は不可)
◆支払方法
・クレジットカード
(VISA、MASTER、JCB、AMEXで可能。AMEXのみ手数料1%で、他は手数料無料。)
・デビットカード
・銀行引き落とし(HSBCなど香港内から可能)
・銀行振り込み
・銀行送金(マン島のRL360°口座へ)、小切手
◆積立頻度
・毎月
・3ヶ月毎
・半年毎
・1年毎
◆積立金額の増減
Establishment Period(設立口座=初期口座、積立当初18~24ヶ月)が過ぎれば積立金額の増減可能
◆一時金の追加投資
USD7,500相当額以上でいつでも可能(手数料7%)
◆積立の一時停止
・Establishment Period(設立口座=初期口座)終了後、USD7,000相当額以上が残っていれば、一時停止可能
・一時停止期間は2年までで、一時停止中も手数料は発生する
◆一時引き出し
・Establishment Period(設立口座=初期口座)終了後、USD7,000相当額以上が残っていれば、一時引き出し可能
・毎月、3ヶ月、4ヶ月、半年、1年ごとの定期引き出し可能
◆プレミアムインセンティブボーナス
年間USD5,400相当額以上(月間USD450)、かつ10年間以上の新規契約者に対して、契約初月に以下のボーナスが適用される。
契約 年数 |
インセンティブ (対月間積立額) |
9年以内 | なし |
10~14年 | 1.5か月分 |
15~19年 | 3ヶ月分 |
20~24年 | 4.5か月分 |
25~30年 | 6ヶ月分 |
◆ロイヤリティボーナス
10年以上の契約が完了すると、Establishment Period(設立口座=初期口座)以降の口座の時価総額に対して【契約年数×0.25%】の割合でボーナスが付与される(途中で積立を一時停止している場合には、その期間は年数にカウントされない)。
10年契約なら2.50%、15年契約なら3.75%、20年契約なら5.00%。25年契約なら6.25%が契約完了時に付与される。
◆エクストラアロケーションボーナス
積立額に応じて、以下の割合でプラスに積み立ててくれるボーナス
月間積立額 | ボーナス |
USD770~1,329 | +1% |
USD1,330以上 | +2% |
◆Establishment Period(設立口座=初期口座)手数料
積み立て当初に設定されるEstablishment Period(設立口座=初期口座)の時価総額に対して毎月0.5%(年間6%)が差し引かれる。
この初期口座ユニットに対する手数料がRSPの主要な手数料となる。
年間6%と聞くと大きな数字に感じるが、あくまで初期ユニットから差し引かれる手数料なので、契約期間が長くなればなるほど手数料率は引き下がる事になる。
例えばEstablishment Period(設立口座=初期口座)2年の場合、2年目までは6%だが、5年目:6%×2/5=2.4%、10年目:6%×2/10=1.2%、20年目:6%×2/20=0.6%と段階的に安くなる。
◆契約維持費
時価総額に応じて維持費が計算され、毎月分割で引き落とされる手数料。
口座合計に対して、毎月0.125%(年間1.5%)が差し引かれる。
◆証券管理費
毎月契約から差し引かれる手数料でUSD7。
(2024年度よりUSD9.8)
ただし、積み立ての一時停止中には手数料がアップする。
マン島の消費者物価指数に連動して増加する。
◆ファンド管理費
個々のファンドに対して各ファンドが決定する手数料で、その額はファンドによって異なる。
ただし、ファンド価格に既に反映されていて、外付け(後付け)で手数料を徴収されることはない。
その他
スイッチング手数料やクレジットカード利用手数料は無料(AMEXだけは1%)だが、将来的に手数料が課される可能性はあり。
IFAにポートフォリオ管理をお願いする場合は、別途手数料が必要。
⇒ RL360°の積立投資商品RSP(Regular Savings Plan)の商品概要について質問がある方はこちらから
3.RL360°が提供する金融商品は違法や詐欺的商品ではなく、合法的に契約できるオフショア投資商品!
RL360°の検索で評価や評判、口コミを調べている人は、これから契約を考えている人たちがおそらく多いと思う。
RL360°は日本の金融庁には登録されていないので日本国内に正規代理店は存在しない。
海外にあるIFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店に自ら直接連絡をして契約するのが原理原則で、そうすれば何ら法的に問題となる事はない。
日本居住の日本人を受け入れている海外のIFAも数社あるので、契約を考えている人は直接IFAに連絡してみれば良い。
逆に、日本国内でRL360°の営業・勧誘・販売などの取引行為を行っている人や会社があれば、それは金融商品取引法に抵触する。
購入側ではなく販売側が規制をされているのだ。
詳しくは、以下の金融庁発行文書内【1.外国証券業者に関する法令の基本的考え方】を確認してもらいたい。
⇒ https://www.fsa.go.jp/ordinary/densi/guide.pdf
このPDFに書かれている通りであるが、RL360°は日本の金融庁に登録されていないので取引行為(営業・勧誘・販売)を行う事はできない。
どこかのセミナーや勉強会でRL360°を知る人が多いかもしれないが、そうしたセミナーや勉強会の主催者が営業・勧誘・契約に関与していたら違法となるのだ。
法律を理解していない人を間に介すべきではないし、そもそも日本国内の人や会社はIFA=正規代理店になり得ないので、契約するにあたって必要ない存在だ。
また、こうした人や会社を介して契約すると、そうした人や会社がアフターサポートを請け負う事になる事がほとんどだ。
本来はIFAがアフターサポートも請け負うのだが、サポートを丸投げしてしまっているIFAもあるのが残念ながら現状と言える。
紹介者や仲介会社経由でしか契約を受け付けてくれないIFAもあるが、それは日本の法律を理解してないIFAと言えるので、選択してはならないIFAと判断できる。
そもそも、そうした人や会社を介した流れで契約すると、責任の所在が曖昧になってしまう。
紹介者・仲介会社、もしくはIFAのどちらが責任を持つのか不明となる。
更に言うと、そうした紹介者や仲介会社は往々にして数年経つと連絡が取れなくなることが多い。
せっかく良い商品を契約していても、サポートが受けられない「オフショア投資難民」になってしまう可能性があるので注意が必要だ。
RL360°に興味があり契約をしたければ、営業・勧誘をしている人を避けなくてはならない。
セミナーや勉強会でRL360°を知ったとしても、そうしたセミナーや勉強会の主催者を通して契約してはならず、IFAに直接連絡を入れなくてはならない。
間に無駄に人や会社を挟む事は法的問題、責任の所在が曖昧になる、情報が間接的で間違った商品理解をしてしまう、無駄なコストが発生する可能性がある、サポートを受けられないオフショア投資難民になってしまうリスクがあるetc、プラスな事は何もない。
契約やサポートをどこかに丸投げするIFA自体、顧客と向き合う事をせずに責務を果たさないので、お勧めできないIFAとなってくる。
ただし、繰り返しになるが契約する事自体は違法ではないので、自らIFAに直接連絡して注文・契約する事を守ってもらいたい。
つまりは、RL360°の契約はRL360°を取り扱っているIFAに直接メールを送って注文(契約)をお願いする事が重要なポイントになるのだ。
RL360° ー IFA(正規代理店)ー クライアント(契約者) |
この流れが重要だ。
RL360°に興味があれば、日本人の受け入れ実績やアフターサポートの経験が豊富なIFAを選択して自ら連絡を取らなくてはならない。
(良く分からないという方には、私の方でIFAについて相談に乗る事も可能である。)
⇒ RL360°のIFAの選定でお悩みの方はこちらから。
RL360°の積立商品であるRSP(Regular Savings Plan)は、長期的にリターンが出る仕組みになっている。
10年以内の短期間で大きなリターンが出るものではない。
インターネットの書き込みでRL360°のことをよく書いていない人は、こうしたことを理解せず契約数ヶ月や数年で結果が出ないことの腹いせに悪評を書いているのだと推測できる。
残念ながら、正しく商品概要を把握できなかったのだろう。
商品概要を理解しなかったのが悪いのかもしれないが、そもそもきちんとした説明を受けられる体制や状況でなかったり、虚偽の説明をされたのかもしれない。
間に入ってくる紹介者や業者は、残念ながら商品理解が浅い事が多い。
そして、そうした事を問い詰めようにも、気付いた時には紹介者や仲介会社と連絡が取れなくなっているケースがあるのだ。
商品知識が浅はかで法律を把握していない、更には責任感もない紹介者や仲介会社を通して契約すると、長期契約となるRL360°で無事に満期を迎えられるか不安になるはずだ。
逆に、きちんと説明を受けていた人は10年以上の長期契約で結果が出ると分かっていて、どっしりと構えているので、わざわざインターネットにRL360°についての評判を書き込む理由がない。
また、サポートを受けられないオフショア投資難民になってしまった人が悪評を書き込んでいるケースもあるようだ。
悪い情報と良い情報、パラレルな関係性(情報量)ではなく、どうしても悪評の方が多くなる。
良い情報をわざわざ書き込む人はいないので仕方ないのだが、インターネットに書かれている情報をそのまま鵜呑みにしてはいけない。
こうした事も含めて、直接IFA(正規代理店)に連絡を取り商品概要の説明をきちんと受けることの重要性を理解してもらいたい。
大事なことなので何度でも書くが、日本でRL360°などの営業活動を行っている紹介者・仲介会社と呼ばれる人たちはそもそも法律を理解しておらず、契約後数年経つと連絡すら取れなくなる事が多く、サポートを放棄したりする。
間に入る会社や人物が増えれば増えるほど責任の所在も曖昧となるなど、プラスな事は何もない。
RL360°の契約は金融や商品、そして法律に関する知識に長けていて、サポート力があるIFAで直接契約する事が必須である。
海外のIFAと言えど、日本人スタッフがいるIFAも存在する。
そうしたIFAで、日本顧客の受入れやサポート実績が豊富なIFAを選定すべし。
長期契約となるRL360°、IFAの選択がとても重要となってくるのが分かって頂けたと思う。
⇒ RL360°についてのご質問やご相談、IFAの選定でお悩みの方はこちらから。
RL360°の評判や口コミを調べている人の中には、既契約者の人もいる事だろう。
仮に、RL360°の商品概要をきちんと受けぬままに契約したのであれば、IFAの移管(変更)をする事をお勧めしたい。
他のIFAに商品概要をもう一度聞いてみることを考えるべきである。
また、長期契約となるので、気軽に質問できる環境などサポート力があるIFAでお世話になる事が鉄則と言える。
IFAの移管も何ら問題になる行為ではなく、現在契約しているIFAに断りを入れる必要も一切ない。
新しくお世話になりたいIFAに連絡して手続きをしてもらえば良いだけだ。
自社でアフターサポートをしっかりと行ってくれるRL360°の正規代理店(IFA)をご案内する事も可能なので、ご興味ある方は私の方まで問い合わせしてもらえればと思う。
⇒ RL360°についてのご質問やIFAの選定でお悩みの方はこちらから。
コメント
金利はどのくらい付きますか?
伊藤 様
金利が付く商品ではありません。
ファンド価格によって時価総額が変わってきます。
ポートフォリオの組み方によって利回りが変わってくる商品になっています。
現在RL360を契約しているものです。
初期ユニットの6%について契約が長くなればなるほど手数料が引き下げられるとのことですが、どこから得られた情報でしょうか? RL360へ確認したところそのような事実はなさそうです。
///RL360より///
All the charges continue at the same level throughout the policy lifetime with the exception of the initial charge which ceases after the date of the premium payment term is reached.
オフショア経験者様
初期ユニットの6%は契約期間中一定です。
ただし、初期ユニット期間は18~24ヶ月であり、契約期間が長ければ長いほど、全体の契約期間から考えれば手数料割合が下がっていくという事です。