カンボジアやフィリピンなど東南アジアの銀行で、米ドル定期預金が5%以上になっていることがよくある。
以前には10%もの金利が付いていた事もある。
米ドルの政策金利は日本よりも高いものの、それでもそんな高利回りではない。
東南アジアの銀行が何故これほどまでの金利を付けられるのだろうか?
海外で高利回りの話を聞いたらポンジスキームを疑うべし!
カンボジアやフィリピンで金利が高い理由としては、外貨を獲得したい意向があるからだ。
例えば金利10%となっていても、その金利は何かに担保されたものではない。
金利10%以上で貸し出しをして、儲けを得ているのと考えられる。
銀行という名の下に行っている消費者金融みたいなものだ。
貧しい人々向けに小口の融資や貯蓄などの金融サービスを提供するマイクロファイナンスを行っているケースもあるが、貸したお金が返ってこなければそのスキームは破綻し、銀行の経営も続かない。
銀行自体の健全性・安全性もそうだが、世界的な金融危機に陥ったらその波に容易に飲み込まれてしまう可能性が高い。
ポンジスキームが破綻するのと同じようなものだ。
上手い話には裏がある。
カンボジアやフィリピンで高金利案件があったとして、そのウェブサイトが日本語だけで表示されている事も多い。
と言うことは、日本人だけをターゲットにしているのだ。
そして、そうしたウェブサイトはいつか気付けば消えてしまっている。
その時点で、その案件を紹介してくれた人とも連絡が取れなくなる。
東南アジア案件ではこうしたケースがとても多く、泣きを見ている人が少なくない。
そもそも、東南アジアで銀行口座を開設したとしても引き出す際には現地に行かなくてはならなかったり、定期預金で途中で解約できなかったりと、いざとなった時に簡単に現金化できない事も多い。
カンボジアは特殊詐欺の巣窟になっていたりするような国であり、金融に対して安全と言える国ではない。
フィリピンも同様で、カンボジアと共にCRS(Common Reporting Standard、共通報告基準)に加盟していないので、日本に情報が流れないから安全と言っている人がいたりするが、こうした世界的なシステムに加入していないのだから、危険と考えた方が良いだろう。
比較してみれば、HSBC香港はインターネットバンキングも利用でき、日本のATMでも引き出せるので自由度が高い。
HSBC香港が評価されているのは、利便性の高さも一つの要因だ。
ただし、HSBC香港で米ドル金利が10%以上になることはない。
投資にリスクは付き物と言うが、投機にはリスクしか付いてこないので注意が必要となってくる。
命の次に大切と言われる自分の資産をどこに置いておくかは、人生でとても重要な判断となるはずだ。
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オフショア金融センターでの銀行口座開設がお勧めだが、年々厳しくなっている!
先ほど、HSBC香港について簡単に書いたが、海外で銀行口座を持ちたいのであれば、金融立国・オフショア金融センターと呼ばれる国や地域での開設をお勧めしたい。
オフショア金融センターであれば、金融に対しての法整備や環境が整っていて、安心安全にお金を預けることができる。
日本から一番近いオフショア金融センターは香港であるので、香港での銀行口座の開設が特に推奨できる。
香港と書くと中国との関係性を気にする方がいるが、出来上がった香港の金融制度を中国がわざわざ崩壊する事は考えられない。
今でも中国の政治家・高官、富裕層・資産家、経営者・投資家などが香港の金融制度を活用している。
中国の人民元よりも香港ドルの方が世界的な信用度が高く活用しやすいからである。
中国は香港やマカオ、そして深圳を一大経済圏にする「ビッグベイエリア(大湾区)構想」を発表していて、今後もこのエリアの発展が期待できる。
世界経済自由度ランキングや世界金融センター指数でも上位に位置しており、香港は客観的にも評価されているのだ。
こうした事から、海外で銀行口座を開設するのであれば、香港がお勧めできるのだ。

2010年頃にオフショア金融ブーム(!?)があり、この頃に香港に渡航してHSBC香港の銀行口座を開設した人が多い。
それ以前には郵送でも口座開設ができた時代もあった。
2010年頃は通訳者を同席させての口座開設も可能であったが、徐々に厳しくなっていき、英語や広東語での会話が求められるようになった。
それでも有料のサポート会社が英会話集などを作成してくれ、事前レッスンによって口座開設ができたのだが、2025年6月に一気に風向きが変わった。
100万香港ドル以上の入金が必要なHSBC Premierは変わりなく口座開設ができるのだが、入金額の制限がないOneの口座では開設がとても厳しくなったのだ。
一部ではOne口座は日本人では解説不可能と言われているが、優良なサポート会社では可能といった状況になっている。
どこの業者を選ぶかによってくるが、それでもいつ状況が変化するか分からないので、HSBC香港の口座開設を希望の方は行動を急いだ方が良いだろう。
HSBC香港以外ではCiti BankやStandard Charteredが人気であった。
だが、Citi Bankでは2017年1月1日から香港非居住者の一般口座保持者に対して毎月400香港ドルの口座維持手数料を徴収しているので、利用勝手が悪くなった。
Standard Charteredは日本居住者の新規開設を受け入れてはおらず、既存開設者も閉鎖されるのではないかと言う噂があったりする。
HSBC香港、Citi Bank、Standard Charteredで口座が開設できなければ、選択肢としてあるのはBank of China (Hong Kong)となってくる。
岡山市に本店がある中国銀行ではなく、北京に本店がある中國銀行である。
Bank of China (Hong Kong)となっているように、香港での法整備の下に活動している銀行になる。
HSBCでは日本人の投資口座は窓口でしか対応してもらえないが、Bank of China (Hong Kong)の場合はアプリ上で投資口座を動かせると言うメリットがある。
世界中でマネーロンダリングの規制が強化されており、居住地以外で銀行口座を開設するのは困難になっている。
状況は刻々と変化しているので、資産保全や資産移転に興味があれば行動を急いだ方が良い。
今後は厳しくなるとしか思えない。
こうした状況下で、どの銀行をどのように開設するかはサポート業者の腕の見せ所となってくる。
サポート業者も淘汰される時代になっていくと思うが、良きサポート業者を選択できれば長く口座を維持できる事だろう。
簡単に口座開設できた時代に作った人に比べて、苦労して作った人の方が口座を大事に扱うので凍結や休眠になる確率は低いのだが、それでも情報量が多いサポート業者でお願いした方が安心安全と言える。
少なくとも、東南アジアの高金利口座を勧めてくるような業者には近付かない方がよい。
そうした業者は、銀行口座だけでなく詐欺的商品を案内してくることもあるはずだ。
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