日本は加工貿易国。
資源は無いが技術が有るので、原材料を輸入し、それを製品化して海外へ輸出する、その鞘が利益となる。
2014年1月の貿易赤字が過去最大であった。
貿易赤字の赤字部分はどこからやってくるのだろうか?
加工貿易の赤字は在庫であるはず
仕入れと売上を考えれば、輸入が仕入れ、輸出が売上。
その差額が赤字となっている訳である。
在庫がゼロで赤字となれば、原価以下の価格で製品を販売していたことになる。
原油の値上がりの影響はゼロではないだろうが、原油値上がり分は製品価格に転嫁させているはずで、原油値上がり分がそのまま赤字になるとは考え辛い。
つまりは在庫が積み上がっていると言う事。
過去にも何度か貿易赤字になっているか、在庫が解消されるにつれて貿易赤字も解消されている。
解消されなければおかしい問題なのである。
時期がくれば在庫は解消されて貿易黒字に転換されるはずさ・・・と言うのが過去の日本の考え。
貿易赤字が解消されなければ・・・
貿易赤字が解消されなければ、
①在庫がさばけていない ②在庫破棄
が要因としてあげられる。
①は時期的な問題である。
②の場合は抜本的な問題。
②は構造的に対処しなければならない問題で、その業界の存続に直結する。
②が積み上がれば、日本全体の構造が変化していることを指す。
現在の日本は加工貿易国なのだろうか?
単純な疑問だが最近「加工貿易」の単語をあまり見聞きしない。
小学校か中学校の社会の授業で習ったはずだが、今でも「日本は加工貿易国」と教えているのだろうか?
貿易赤字の数字と付き合わせると、加工貿易の説明が難しくなってきているはずだ。
(義務教育では概念的な事しか教えないと思うが。)
製造国としてはアジアにお株を奪われている。
日本は製造国としてこのまま邁進していくのか?
それとも業態変更・変革していくのか?
貿易収支の数字からは目が離せない!!
コメント