日本政府がお金を出し渋るのは財務省の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化に問題あり!?アルゼンチンやギリシャは破綻した!

日本経済

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コロナウイルスに対する日本政府の対応の遅さ・悪さにイライラしている人も多いと思う。

スムーズにお金を出せない背景として、財務省の存在が大きく影響しているようだ。

財務省の任務は健全な財政を確保する事にある!

日本の各省庁は、設置法と呼ばれる法律により、任務が明確に定められている。

2001年の橋本内閣時に行われた省庁再編で誕生した財務省は、その設置法により健全な財政を確保する事が任務とされている。

【財務省設置法】より抜粋

第二節  財務省の任務及び所掌事務
 (任務)
第三条  財務省は、健全な財政の確保、適正かつ公平な課税の実現、税関業務の適正な運営、国庫の適正な
 管理、通貨に対する信頼の維持及び外国為替の安定の確保並びに造幣事業及び印刷事業の健全な運営を図
 ることを任務とする。

財務省の前身は大蔵省になる訳だが、大蔵省設置法には健全な財政の確保といった文言は書かれていない。

財務省となって以降、財政の健全化が省庁の任務となっている。

財政の健全化とは何か?

言葉の通り、借金を作らないような健全な財政の事を指す。

基礎的財政収支(プライマリー・バランス)という言葉を聞いた事がある人も多いと思うが、この財政収支をプラスに保つ(プライマリー・バランスを黒字化させる)ことが財務省の任務となるが、国の支出よりも収入を多くさせておくことが財務省の任務となっている。

基礎的財政収支(プライマリー・バランス)とは、税収・税外収入と、国債費(国債の元本返済や利子の支払いにあてられる費用)を除く歳出との収支のことを表し、その時点で必要とされる政策的経費を、その時点の税収等でどれだけまかなえているかを示す指標となっています。

ここまでの説明で皆さんお気づきだと思うが、税収が上がらず国債発行などの支出だけが増えている日本、財務省は任務を果たせていない。

そうした状況でコロナウイルス対策だろうが何だろうが、財務省は定められた任務を果たす為に予算を出さないように出さないように努めているのだ。

国家公務員である財務省の職員、任務を忠実に遂行しようとしているのである。

過去にプライマリー・バランスの黒字化を目指した国としてギリシャやアルゼンチンが挙げられる。

ギリシャやアルゼンチンはプライマリーバランスの黒字化を条件にIMFから大量の融資を受けたのだが、黒字化させる為に国民に対して増税を行いつつ政府出資を大幅に抑制させる緊縮デフレ政策を実行したのだが、両国ともに結果的に財政破綻(デフォルト)している。

IMFからも消費税増税を突き付けられている日本、どうなっていく事やら。

もちろん、だからと言って国債発行額を闇雲に増やして債務を増やせば良いという訳でもない。

進むも地獄、退くも地獄のような状態である。

くわばら、くわばら。

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