世界的に大きな問題が起こると日本円に資産が流れてきて、円高になる傾向が多かった。
だが、最近はそうした傾向は減少しつつあるようだ。
有事の円買いは今は昔のお話?
世界的に大きな事件や事故が起こると円が買われる傾向にあった。
2007年のサブプライムショック~2008年のリーマンショックなどの金融ショック時、2011年の東日本大震災時などがそれに当たる。
2011年の東日本大震災などは日本が対象であるのにも関わらず日本円が買われるという摩訶不思議な傾向にあったが、2011年10月31日に付けた1ドル75.32円を最高値にして、その後は徐々に円安へと進んでいる。
有事の際に日本円が購入対象となるのは、日本が世界最大の対外純資産国である事が理由であるなどと言われているが、実際には良く分からない。
それが事実であれば、ロシアのウクライナ侵攻で円は買われるはずだが円安へと進んでいった。
有事の円買いは今は昔の話となっていて、最近の円安は金利差が理由と言われている。
日本はバブル崩壊後は超低金利が続いているので、他国がインフレを背景に金利を上げていけば、金利が上がらない日本円は相手にされないのだろう。
日本国債を大量に発行している日本は、金利を上げるとその返済で国家予算を食い潰されてしまうので、簡単には金利を上げられないと言われている。
インフレでも金利を上げられず、と言うか、インフレが起こっても給与水準が上がらない日本は苦しい立場になっていくばかりだ。
と色々とドル高円安の原因を探ってみても、その理由は全て後付けになるだろう。
しかし、人口減少・少子高齢化が進み内需が縮小している国の通貨が価値を上げていくとは思えない。
私はまだまだ円安になると思っていて、日本人は円安とインフレの両方に対応していく事が求められる。
私はこうしたリスクを日本円リスクと呼んでいる。
資産保全や資産価値向上の為に円安・インフレ対策を急ぐべし!
資産保全・資産価値向上という点に目を向ければ、やはり円を売るしかないと思う。
日本円を日本国内に無駄に置いていても、その価値は上がらないばかりか、インフレによって実質価値は下がってしまう一方だ。
海外には日本にいながら契約できるドル建ての金融商品がある。
日本にいながら海外にドル建て資産を持てるので円安対策が可能だ。
また、利回り4%程度で運用されるので、インフレ対策も同時に出来るのである。
(2022年の金利上昇により、利回り6~7%へと向上している!)
何度も言うが、日本円の価値は今後上がる可能性は低く、日本円を無駄に日本に置いていても意味がないばかりか、価値が下がっていってしまう。
そうなる前に、海外のドル建て金融商品を活用する事をお勧めしたい。
これ以上の円安やインフレが進む前に・・・

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