海外オフショア投資商品や保険商品を提供するプロバイダーは日本居住の日本人を受け入れていないことが多い。
また、国や地域によって管轄が決まっていたりもする。
日本に進出している外資系保険会社の海外版は購入できない!
「外資系保険会社」と聞くとクールに感じて、利回りも良いのかなと勘違いしてしまう人がいるかもしれない。
AXA(アクサ)、MetLife(メットライフ)、Prudential(プルデンシャル)など多くの外資系保険会社が日本に進出しているが、利回りは国内の生命保険会社と比較してほぼ同等~やや良いかもと言ったレベルとなっている。
こうした保険会社は外資なので、もちろん海外でも活動していて保険を販売している。
海外で販売されている商品と日本で販売されている商品、同じ会社であってもその利回りは大きく異なる。
日本で販売すると日本版となり、利回りは日本国内の保険会社と横並びになってしまうのだ。
日本版にするのにコストがかかるという事もあるのだろうし、こうした会社が日本に納めなくてはならない税金(法人税etc)もかかるし、金融庁の指導もあるはずだ。
日本では大量に国債が発行されているが、身近な人が日本国債を購入しているだろうか?
低金利な日本国債を購入する人などいないと思うが、そうした状況でも日本国債を発行できるのは、銀行や保険会社が日本国債を購入しているのだ。
購入していると言うより、半ば強制的に購入させられているといった方が良いだろう。
政府としても日本国債の受け皿である銀行や保険会社を守る必要がある。
なので、外資系保険会社が優良な製品を出そうものなら、難癖付けて上市させないようにしていたりする。
(外資系保険会社も日本国債を購入しているが、その割合は国内保険会社と比較したらとても少ない。)
こうした背景もあり、外資系保険会社は優れた商品を日本国内では組成・販売できないような環境となっている。
では、日本居住の日本人がこうした外資系保険会社が海外で販売している商品を契約できるかと言えば、残念ながら断られてしまう。
日本居住者の管轄は日本となるので、日本版を契約するようにと言われてしまうのだ。
世界的に市場を拡大している保険会社は管轄が定められているので、同じ会社名であっても居住地によって加入できる商品は異なってくる。
日本に進出している外資系保険会社の海外にある営業所に連絡をしたとしても、日本国内で契約してくださいと言われてしまうはずだ。
逆に、海外に住んでいれば、その国を管轄するアクサやメットライフ、プルデンシャルに加入できる可能性はある。
どのように判別するかであるが、基本的には国籍と居住地になる。
国籍やパスポートで、居住地は公的な住所証明で確認がされる。
一般的に、保険会社の管轄(受け入れ判断)は居住地で決められることが多いと思う。
逆に、日本に進出していない生命保険会社の場合、日本居住者を受け入れてくれたりする。
例えば、サンライフ香港社などがそれに当てはまるが、サンライフ香港社は日本に進出していないので、日本版の商品体系での商品は存在しない。
サンライフ社はカナダが本社であるが日本には上市しておらず、日本居住者の管轄は香港となっている。
なので、香港で販売されている商品と同じものが対日本人に対しても扱われている。
純粋な海外オフショア投資商品であり、日本の保険商品と比較して利回りが良く、商品特性も優れている。
外資系保険会社と聞くとカッコよく数字が良いものだと感じてしまうかもしれないが、日本で上市してしまえばそれはあくまで日本版。
海外オフショア投資は海外で登録されているからこそ、日本とは異なる利回りで契約できたりとうま味がある。
「外資系保険会社」と「海外の保険会社」は似て非なるものなので、その違いは把握しておくべきである。
海外の保険会社で日本居住の日本人を受け入れているところは少なく、年々その数は減少しているので、興味ある方は行動を急ぐべし。
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サンライフ香港社の商品の一例とは?
日本と海外の保険の違いを具体的に知りたいと思うかもいるかもしれないので、一例を挙げてみたい。
サンライフ香港社が提供する貯蓄型保険商品(養老年金保険)であるSunJoy Globalという商品がある。

この商品は、以下のような利回りで運用されるとシミュレーションされている。
◆10年目:140%
◆15年目:191%
◆20年目:279%
◆25年目:394%
◆30年目:551%
(トータルの解約返戻金÷支払い保険料)
スゴイ利回りだと思わないだろうか?
日本と海外の保険会社の実力差が分かると思う。
また、利回りだけでなく、日本の保険会社では考えられないような商品特性も併せ持っている。
例えば、契約者や被保険者を何度も変更できるようになっている。
つまりは、未来永劫に亘って証券を継承していけるのだ。
お子さんやお孫さんに名義変更していけば良いのだが、その際にはお子さんやお孫さんが複数いたのであれば、証券を分割する事も出来る。
相続が争族とならずに資産承継できる優れモノといえる。
利回りはもちろん、商品特性を見ても、金融格差・保険格差が大きいなと感じてしまう。
こうした格差を知ったとしても、実際に活用しなければ何の意味もない。
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日本居住の日本人を受け入れてくれる海外の保険会社はどのような体制になっている?
海外の保険会社の素晴らしさを知り、契約を検討したいと思ったのならばどうすれば良いのだろうか?
こうした海外の保険会社は直接クライアントを受け入れてはおらず、IFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店が契約からアフターサポートまでを担当する事になっている。
保険会社には管轄があると冒頭に説明したが、そうした管轄の為に日本国内に海外保険会社のIFA=正規代理店は存在しない。
(管轄の問題以上に法律の問題もある!)
なので、海外の保険商品に興味を持ったのであれば、海外にあるIFA=正規代理店に連絡をしなければならない。
海外にあるIFAと聞くと怖気づいてしまうかもしれないが、日本居住の日本人を受け入れているIFAもあるので、日本人スタッフが在籍しているIFAがあるということだ。
どこかの誰かに業務を丸投げせず、自社で責任持ってクライアントと向き合ってくれるIFAでお世話になる事が重要となる。
そうしたIFAに直接連絡をして、自分自身に合致した商品について先ずは相談をしてみれば良い。
IFAは総合代理店としての役割も担っているので、多くの保険会社と提携しているIFAであれば、自分自身に合致した商品アイテム数が増えていく。
(とは言え、日本居住の日本人を受け入れている海外保険会社は数少ない。)
日本人スタッフがいて、日本居住の日本人の受け入れやサポート実績が豊富なIFAを探し出し、そうしたIFAに直接連絡して、ご自身の予算や考え、家族構成などを伝えることによって、自身に合った商品を案内してもらえるはずだ。
海外保険会社やオフショア金融商品の成否はIFAの選択にかかってるとはよくいう話である。
良きIFAを見つけ出せれば、資産保全や将来に亘っての資産価値向上が見込めるようになってくる。
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