9月23日は不動産の日。
9月は不動産の取引が動き出す月らしい。
人口減少社会での資産運用とは?
1984年(昭和59年)に、全国宅地建物取引業協会連合会が不動産取引をより活発化させようと設けた日。9月は不動産の取引が動き出す月で、23日は不動産の語呂合わせから。
なぜ9月が不動産の取引が活発なのだろうか?と思い調べてみたところ、年間で最も不動産の成約数が多いのは3月であった。
時期的に人が大きく移動(異動)する時期であるそうだ。
逆に最も成約数が少ないのは8月。
お盆休みもあり、大人しくしている時期なのだろう。
居酒屋などの飲食店も8月は静かだと聞く。
では、なぜ9月が不動産の取引が活発になるかと言えば、動きが少ない8月からあくまで動き出す月なだけである。
9月は年間の平均レベルの成約数となっている。
強引な記念日である。
9月は不動産の取引が動き出すからと言って、無理に不動産の購入や不動産投資に食い付く必要はないだろう。
(そんな人はいないと思うが。)
日本の人口は2005年をピークに減少が進んでいる。
不動産は供給過多になっており、資産価値が上がる物件を探すのは難しい。
逆に、空き家問題が社会問題になり始めていたりする。
流動性の面からも一度手にしたら手放し難いデメリットもある。
では、人口が増加している海外で不動産投資を行えば良いかと言えば、そんなに甘い話ではない。
海外で不動産投資を行うのであれば、現況を確認するのはもちろんだが、商取引やローカルールなどを把握しておかなくてならない。
日本人が間に入って詐欺を働くケースもあり、注意すべきことが満載だ。
現地に視察に行かず、間に入る日本人の言いなりになって契約するケースもあるようだが、恐ろしい話だ。
もし、何かのトラブルに巻き込まれて訴えてやる!と思ったとして、現地の法律に従って現地の裁判所で手続きを進めていく事はできるだろうか?
海外の不動産投資は想像以上に難しいものと感じる。
海外の不動産投資も不動産と言う特性上、一旦手にすると簡単には手放し難く、流動性の面からもお勧めできない。
投資・資産運用で何故か不動産投資から興味を持つ人が多いが、何も不動産投資が全てではない。
「不動産の日」に不動産の事を否定的に書くのもどうかと思うが、一歩引いて考えてみる事も重要だと思う。
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