海外オフショア投資を行うメリットの一つに資産移転(キャピタルフライト)ができる事が挙げられる。
人によっては、これが最大のメリットと考えている人もいる。
だが、日本から海外にお金を送金する事は徐々に困難になっている。
香港の保険商品やオフショア積立投資と呼ばれる商品を契約した時、その保険料や拠出金をどのように支払って資産移転できるのかの方法についてまとめてみた。である
資産移転はマネーロンダリングを疑われない事も重要な要素である!
香港保険・オフショア投資での資産移転、どのような方法があるだろうか?
①ハンドキャリー
②クレジットカード
③海外銀行間送金
④海外送金業者の活用
と言った方法が挙げられる。
①ハンドキャリーは自ら海外に渡航する際に現金を持っていく方法である。
日本から100万円以上の持ち出しは税関への申告義務があるが、申告せずに持ち出してしまう人もいるようだ。
日本の税関は緩いのだが、日本以外にも持ち出し・持ち込み制限が設定されている国や地域もある。
例えば、香港は2018年7月からは12万香港ドル(本日レートで約160万円)を超える持ち込みは、香港の税関で申告する義務が生じた。
これ以上の額を仮に香港に持ち込めたとしても、香港の各銀行に入金しようとした際にその現金の出所の証明(銀行のステートメントetc)を求められるなど、簡単には多額の外貨を入金できないようになっている。
だが、サンライフ香港等は窓口で1年に1回だけ5万米ドルまでの保険料を窓口で直接支払う事ができるようになっている。
ハンドキャリーで日本円を持っていき、重慶大廈(チョンキンマンション)などの両替商で米ドルに変えてから窓口で米ドルを支払う事もできるのだ。
②クレジットカードは日本居住の日本人にとって最も活用価値が高い方法と言える。
香港保険・オフショア投資のプロバイダー(保険会社)でクレジットカードでの引き落としを認めているところは多い。
ただし、年々クレジットカードでの引き落としも難しくなっている。
と言うのも、日本国内の銀行系のクレジットカード会社が海外の金融商品の引き落としをNGにするようになっているからだ。
香港保険・オフショア投資に限らず、海外FXなども含めて拒否される状況だ。
だが、American Express(アメックス)や信販系のクレジットカードは今のところ問題なく引き落としが出来ている。
③海外銀行間送金も年々大変になっている。
多額の海外送金をする際には銀行からその理由を聞かれ、状況によっては契約書のコピーなどの提出を求められる。
銀行系クレジットカードの引き落としができなくなったのと同様、海外送金に関しては金融庁から銀行に指導が入っているはずだ。
ただし、香港保険・オフショア投資の契約などでやましい事をしていないのであれば、堂々と契約書のコピーを提出して堂々と説明すれば良いだけで、そうした対応をして海外送金をしている人が増えているようにも感じる。
それでも、郊外の銀行であれば対応してもらえるのだが、田舎の銀行であると行員が意味が分からず固まってしまうケースがあるようだ。
④海外送金業者の活用だが、ここ数年力を付けていたWise(旧TransferWise)のような業者があったりする。
日本と海外のお互いの銀行の間に入り、海外送金を代行してくれる会社である。
手数料の安さを売りにしている海外送金代行会社である。
以前は1回につき100万円までという限度額があったのだが、2024年にその限度額が1億5千万円まで拡大された。
とても枠が大きくなった。
100万円以下の場合、短期間の間に何度もトWiseでの送金を繰り返すとマネーロンダリングを疑わてしまい面倒な目に遭うケースもあったようだが、1回で支払いを終わらせる事ができればとても楽になる事だろう。
海外オフショア投資を行う上で重要なポイントになるのが、資産移転である。
ハンドキャリー、クレジットカード、海外送金、海外送金会社の活用とやれる方法はいくつもあるように感じるかもしれないが、どの方法を選択するにせよ、世界中でマネーロンダリングの規制が強まっているので、年々資産移転をする事は難しくなっている。
その為、香港保険やオフショア投資、はたまた資産移転に興味がある人は早めは早めに行動すべきと思うが、どの方法がベストなのかは、そうした最新情報を掴んでいる香港保険・オフショア投資の正規代理店(IFA)と相談しながら進めていけば良いと思う。
*ご質問やご相談等はこちらから。
香港などの海外保険会社やオフショア金融商品の種類や保険料や拠出金の支払い方法は?
海外に資産を移す方法は幾つかある。
海外に銀行口座を開設してそこに置いておく事を考える人もいるようだ。
それも間違いない方法と言えるが、ただ単に海外に資産を移すだけだと、資産が増えるスピードは上がらない。
海外には資産価値を向上してくれる保険商品や金融商品があるので、そうした商品を活用すると良いと思う。
どのような商品があるかと言えば、日本人に広く知られているのはオフショア積立投資商品と呼ばれるプランだと思う。
RL360やインベスターズトラストといった保険会社が提供しているプランである。
積み立てた金額をファンドにして運用してくれる商品となっている。
クレジットカードでの引き落としが一般的となっている。
コツコツと海外に資産を移しながらファンドで資産価値を高めていく商品だ。
積立投資商品は毎月引き落としとなっているが、一気に、もしくは短期間に資産移転を行いたいと言う方は保険商品の活用が推奨できる。
一括や2年や5年と言った期間で保険料を支払うのだが、利回り6~7%で複利運用されるような養老年金保険もあったりする。
こうした商品は、今回説明したようなハンドキャリーで現地に保険料を持っていき窓口払い、クレジットカードでの引き落とし、銀行間送金etc、色々な方法で引き落としができる。
自分がどの商品を契約すべきで、どのように拠出金や保険料を支払うべきかは海外にあるIFAと呼ばれる正規代理店に相談して決める事になる。
海外の保険会社は自社で直接クライアントを受け入れてはおらず、IFA(Independent Financial Advisor)=正規代理店が契約からアフターサポートまでを請け負う事になっている。
海外の保険会社のIFAなので、日本国内にそのIFAは存在しない。
海外にあるIFAに連絡してもらう事になるが、日本人スタッフがいるIFAもあるので、日本語でやり取りできる。
海外のIFAと言えど、今はZoomなどのインターネットツールが普及しているので、自宅にいながら日本語でやり取りできるのだ。
契約自体も日本にいながら行えるスキームがある。
日本人の受け入れやサポート実績が豊富なIFAを選択して、自身の予算や考え、家族構成を伝える事により、どの商品が合致しているかを案内してもらえばよい。
加えて、海外送金・資産移転方法についても詳しいIFAであれば、商品に沿った支払い方法を伝えてもらえる。
IFA=正規代理店は契約時だけでなくアフターサポートまでを請け負う組織になっており、契約そのものだけでなく、こうした付帯的な知識も備えているIFAであれば安心できる事だろう。
良きIFAに巡り合えれば、資産保全や資産価値向上の良きアドバイザーになってくれるはずだ。
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