海外、特に香港などの金融立国では日本では考えられないようなスキームが存在する。
例えば、生命保険の証券を担保にするというのも日本では設定できない方法となっている。
海外では生命保険を担保に支払い保険料を押さえたり、融資を活用して節税できるスキームがある!
そもそも、日本の生命保険は1%にも満たない運用で商品が設計されているので、早く死ななきゃ意味がなく、解約返戻金も満期近くにならないとプラスにならないので、貯蓄性もない。
海外の場合、利回り4%程度で運用されているのが基本であり、契約時に設定した死亡保障は年々増加していくし、解約返戻金が支払った保険料金を超える損益分岐点も10~15年で迎えるものがほとんどで、貯蓄性もある。
(2022年の世界的な金利上昇により、利回り6~7%へと向上しており、10年前後で損益分岐点を迎えるようになっている。)
日本の生命保険は長生きリスクがあるのだが、海外の保険商品の場合は長生きに対応した商品になっている。
そうした基本的な商品価値が異なるのだが、それだけでなく、海外の場合は生命保険の証券を担保にして保険料金を安く抑えたり、将来的に融資を受けて年金を受け取れるスキームがあったりする。

先ず、高額な生命保険に加入したければ、プライベートバンクを活用して保険料を安く抑えるプレミアムファイナンスという手法が使える。
プライベートバンクが保険料を100%融資するというスキームになるのだが、そうしたスキームがなぜ可能になるかと言えば、契約する生命保険の証券をプライベートバンクが担保にする事と、プライベートバンクに預け入れた金額でプライベートバンクが運用に回すからだ。
こうしたスキームにより、直接支払う保険料よりもプライベートバンクに入金する金額の方が低くなる為、安く保険を契約できるようになるのだ。
プライベートバンクの開設は200万米ドル(2億円強)以上からとなっていたりするので、少なくとも1,000万米ドル(10億円)以上の死亡保障が必要な富裕層・資産家向けの案件となる。

プレミアムファイナンスは富裕層・資産家向けのスキームであるが、リバースモーゲージというスキームであれば一般層でも活用できる。
これも生命保険の証券を担保にするのだが、死亡保障額を担保に融資を受けられる制度である。
冒頭で書いたように、海外の生命保険は死亡保障額が右肩上がりに上昇していくのが、将来的に支払った保険料以上の融資を受ける事が可能となる。
海外の生命保険の場合は一般的に一部引き出しで資金を引き出す事も可能だが、そうした方法の場合は利益分に関しては課税対象となる。
だが、リバースモーゲージの場合はあくまで融資=借金なので課税対象とはならない事が大きなポイントと言える。
融資で借り受けた分は被保険者が亡くなった時点で死亡保障額から差し引かれ、残った金額が受取人のもとへと渡る。
(融資を受けた金額が死亡保障額を超え、追証のような事を求められる事はない。)
受取人は相続税を支払う義務があるが、あくまで融資分は非課税なので上手く融資額を設定しておけば、うまみのある節税商品となることであろう。
受取人は課税義務があるとはいえ、自分が保険料を支払った訳ではないと考えれば、もちろんプラスである。
日本では考えられないスキームが海外にはあるが、そうしたスキームが使えて日本人が契約できる商品は限られている。
どのようなスキームやどのような商品が使えるかは、海外にある正規代理店に直接相談して決めていくしかない。
日本人スタッフがいる正規代理店もあるのだが、こうしたスキームを熟知していてアフターサポートもしっかりと行ってくれる正規代理店も限られている。
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