投資、資産運用の勉強をすると「資産の流動性」という言葉が出てくる。
運用商品から如何に現金化しやすいかを示すワードである。
株式や債券、FXなどは比較的現金化がしやすく、資産の流動性は良いと言える。
だが、そうした商品での運用は博打に近くなるので投資と言うより投機と言える。
資産運用は余裕資金で時間を掛けてじっくり行うべき!資産の流動性と解約返戻金率の関係性は逆相関!
資産運用の本質は時間を掛けて行う事にある。
保険会社が提供するプランでは、時間を使って複利効果を発揮する事によって資産価値が大きくなっていくものが多い。
ただし、日本の保険商品の場合はそもそもの運用利回りが良くないので、何年掛けようとも資産価値は大きくなっていかない。
海外の保険商品であれば利回り6~7%程度で運用されるものもある。

こうした商品の資産の流動性は解約返戻金となってくるが、複利運用される商品の特性上、長く所有していればいるほど、解約返戻金率は高まってくる。
保険会社は運用で得た資金を直ぐに返金するのではなく、再投資(複利運用)する事でクライアントの資産価値を高めてくれる。
早く現金化したいと思う人もいるだろうが、早く解約すれば解約返戻金率は低く、長く契約しておけば解約返戻金率は高くなり資産価値はとても高まっていくのだ。
商品によって異なるが、10年前後で支払った保険料と解約返戻金がイコールになる損益分岐点を迎え、その後は資産価値がどんどん大きくなっていく。
また、こうした商品は一部引き出しも可能なので、一部分だけを流動化させて現金で受け取る事も可能だ。
相関と言う意味では、最低受入れの保険料が高い商品で解約返戻金率が高いものがあり、資産の流動化がし易いという事も言える。
例えば、香港の保険会社であるサンライフ社が提供している一時払い貯蓄型保険商品VenusⅡの最低受入れ保険金額は12.5万USDとなっているが、契約後直ぐに解約しても返戻金は85%以上の数字となっている。

契約して直ぐに解約を考える人は少ないと思うが、最低保険料が高い商品だとこのような商品概要になっているのはとても興味深い。
円ベースで考えれば、20%の円安が起こればプラスマイナス0となる。
冒頭にも書いたように、資産運用は時間を掛けてじっくりと行う事でリスクを低減させて資産価値を大きくさせてくれる。
直ぐに解約を求めて現金化するというのは資産運用の原則から外れている。
資産運用は余裕資金で行うという原則があるように、直ぐに解約しなくてもよい金額で時間を有効活用して資産価値向上を図ってもらいたい。
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