2023年になってサンライフ香港からSunJoy(サンジョイ)・SunGift(サンジョイ)と立て続けに貯蓄型保険商品が上市された。
サンライフ香港の貯蓄型保険商品として、既にStellar(ステラ)が販売されているが、3本の中からどの商品を選べば良いかを比較しながら検証してみた。
サンライフ香港の貯蓄型保険商品のお勧めは?
サンライフ香港の貯蓄型保険商品としては2020年に上市されたVictory(ヴィクトリー)もあるのだが、VictoryをバージョンアップさせたのがStellarとなっている。
なので、Victoryを検討中の方も、これからお話する内容を基にSunJoy、SunGift、Stellarから商品選択をすれば良いと言える。
SunJoy、SunGift、Stellarと個々の商品概要は過去にまとめているので、各々の以下コンテンツを見てもらえればと思う。
先ず、この3商品に共通する点だが、海外に渡航する事無く日本にいながら加入する事ができ、契約者や被保険者の変更や証券分割が何度も可能な点が挙げられる。
この仕組みを活用すると、何世代にも亘って資産承継ができる。
また、複数人のお子さんやお孫さんがいる時に、証券を分割する事によって相続での揉め事を事前に防ぐ事もできる。
なので、資産承継に優れたスキームと言える。
また、3商品共に法人契約も可能。
役員退職金構築目的で契約して、役員の人数によって証券を分割するといった活用法も有用だ。
⇒ 2023年7月、サンライフ香港社は香港と関連のない法人の受け入れを停止した。
つまりは日本法人では契約がほぼできない。
役員退職金構築目的の方はFubon Life社を検討する事をお勧めしたい。
詳細は以下コンテンツを参照願いたい。
投資手法も似ていて、3商品共にESG投資としている。
ESGはEnviroment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)のイニシャルを取ったものだが、企業が長期に亘って安定的に成長するにはESGへの取り組みが重要と言われており、投資先をESGにする事で長期的に安定的な運用ができると考えられる。
ESG投資としている3商品だが、長期で見ると概ね7%程度で運用されているが、少々その数字に差異がある。
ここからは3商品の相違点についてまとめてみたい。
先ずは、皆さんが最も気になっているであろう利回りについて。
最初に、解約返戻金が支払保険料を超える損益分岐点をいつ超えるのかを比較してみたい。
(2年払いの時。)
確定のみ | 非確定込み | |
SunJoy | 13年 | 6年 |
SunGift | 13年 | 6年 |
Stellar | 15年 | 7年 |
SunJoyとSunGiftはStellarよりも早く損益分岐点を迎える事が分かる。
次に、2年払いした時の各商品の利回りについてまとめてみた。
(非確定込みのトータルの解約返戻金÷支払保険料の数値。)
3年後 | 10年後 | 20年後 | 30年後 | |
SunJoy | 73% | 140% | 279% | 551% |
SunGift | 22% | 130% | 261% | 557% |
Stellar | 3% | 124% | 271% | 545% |
10年目や20年目の利回りを見るとSunJoyが優位となっている。
早めに利回りを求めたい人はSunJoyを選ぶと良いだろう。
逆に、30年後の利回りを見るとSunGiftが優位となっている。
長期投資をお考えの方はSunGiftを選ぶと良いだろう。
(とは言え、3商品とも30年後の利回りは5倍以上の資産となっていて、日本の保険商品とは比較にならない事が理解できるはずだ。)
Stellarに勝ち目がないかと言えばそんな事はない。
注目すべきは3年目の利回りである。
白文字・黒バックにしたのは劣っているからではなく、その資産圧縮率に活用価値があるからだ。
法人契約して、資産が圧縮されている段階で代表取締役などの個人に譲渡する事で損金算入するスキームを活用すれば節税保険と成り得る。
⇒ 資産圧縮での節税をお考えの方も、上述したようにFubon Life社を検討してみてもらえればと思う。
また、StellarはSunJoy・SunGiftよりも保険料支払いを長めに取る事もできる。
支払期間は以下のようになっている。
全期前納 | 2年払い | 5年払い | 6年払い | 12年払い | 18年払い | |
SunJoy | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | × |
SunGift | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | × |
Stellar | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
どの商品も銀行間送金だけでなく、クレジットカードでの引き落としも可能。
最後になるが、SunJoyとSunGiftには事故により18~65歳の間に一人で生活不可能な状況が続く事態となった時に、合計支払保険料の10倍の保障が受けられるオプションが付いている特徴がある事も伝えておきたい。
色々と書いてみたが、ご自身に合ったプランはどれか判断できただろうか?
具体的にシミュレーションを見ながら決めていった方が良いと思う。
なので、正規代理店に直接連絡して相談してみる事が最も良い方法と言える。
正規代理店はIFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれている。
香港の保険商品なので、香港の保険業を管理監督する「香港保険業監管局」に登録されている会社が正規代理店(IFA)となる。
香港の会社と言えど、日本人スタッフが在籍していて日本人の受け入れやサポート実績が豊富な正規代理店(IFA)もある。
そうした正規代理店を選定して、自身に合った商品・プランを相談してみてもらえればと思う。
⇒ ご質問やご相談、正規代理店(IFA)の選定でお悩みの方はこちらから。
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