サンライフ香港から新商品が上市されたという情報を得た。
その名もVenus!
本当にヴィーナス的な商品なのかどうかを検証してみたい。
(2020年末にVenusからVenusⅡにランニングチェンジされている。
商品概要はほぼ同じだが、最低支払い保険料が25万USDから12.5USDへと半額になり加入しやすくなった。
ここでは、VenusⅡの商品概要について解説や検討に値する商品化の検証を行っていきたい。)
最低支払い保険料は12.5万USD以上で損益分岐点を早く迎える保険商品!資産家・富裕層向けのプラン!
細かな説明になっていくので先に結論を書いておくと、この商品は12.5万USD以上が支払える資産家・富裕層の個人の方にお勧めできる資産保全商品である。
1ドル150円で計算すると1,875万円となる。
1年目の時点で既に解約返戻金が85%以上あり(死亡時は1年目から支払い保険料以上の額が支払われる)、損益分岐点を迎えるのも6年目と、リターンがとても早く得られる商品設計となっているので資産保全に向いている。
海外のドル建て金融商品で資産保全をしながら、短期でリターンを求めている方向けのプランと言える。
サンライフ香港VenusⅡのシミュレーションの一例を紹介すると、以下のようになっている。
(40歳男性、非喫煙者のケース。)
・End of Policy Year:契約最終年
・Total Premium Paid:支払い保険料
・SURRENDER VALUE:解約返戻金
・DEATH BENEFIT:死亡保障額
・Guaranteed Value:保証(確定)部分
・Non-Guaranteed Value:非保証(非確定)部分
・Cash Value f Accumulated Reversionary Bonus:一部引き出し可能な現金価値
・Cash Value of Terminal Bonus:解約時に引き出される現金価値
・Face Value of Accumulated Reversionary Bonus:累積増額式額面価値
・Cash Value of Terminal Bonus:死亡時確定の額面価値
10年目以降、トータルの解約返戻金と死亡保障額はイコールとなっている。
なので、生命保険の機能が付いているものの、もしもの時に備えた生命保険と言うよりは貯蓄性の高い金融商品と言える。
それでも、10年目未満で亡くなっても支払い金額より大きな死亡保障額となっているので、契約後に直ぐに亡くなってしまったとしても損をする事はない。
10年目の時点で既に解約返戻金(死亡保障額)が支払い保険料を超えているのだが、損益分岐点を迎えるのは実際に何年目になるのだろうか?
更に細かく、1~10年目の解約返戻金についてを見てみたい。
冒頭で説明したように6年目の時点で解約返戻金が支払保険料を超えていて、とても早く損益分岐点を迎える商品になっている事が分かる。
また、1年目で解約しても213,262USDが返ってくるが、リターン率は既に85.3%と1年目から大きな数字となっている。
非確定部分も加えた解約返戻金(死亡保障額)を支払い保険料で割った値=投資利回りを見ると、6年目に損益分岐点を迎えて以降、早い段階からリターンが大きくなっていて魅力的と言える。
◆10年目:151%
◆15年目:193%
◆20年目:256%
◆25年目:338%
◆30年目:442%
◆50年目:1725%
◆80年目(満期):6867%
このようにとても素晴らしい利回りになっているが、最低一時払い保険料は125,000USDとなっているので、富裕層・資産家向けの商品と言える。
契約は法人では不可で、個人としてのみとなっている。
また、契約中、契約者や被保険者は何度も変更可能で、契約満期は120年である。
このような商品概要となっているので、個人で海外に資産を移転して、資産保全しながら早めにリターンを求めている人にお勧めの金融商品と言える。
然るべきタイミングでお子さんやお孫さんに名義を変更すれば、相続・資産承継プランとしても活用できる。
また、この商品はローンを組んで契約するお得な購入方法がある。
ローンの詳細は以下コンテンツを参照してもらえればと思う。
⇒ ご質問やご相談等はこちらから。
サンライフ香港社VenusⅡの契約方法とは?
サンライフ香港社のVenusⅡは香港の保険商品なので、香港のIFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店を通して契約する事になる。
日本の金融庁に登録されていない保険商品なので、日本国内にIFA=正規代理店は存在しない。
香港には保険業を管理監督する香港保険業監管局(Hong Kong Insurance Authority=HKIA)という機関がある。
香港のIFAとはこのHKIAに登録されている会社を指す。
なので、サンライフ香港社のVenusⅡに興味がある方は、HKIAに登録されている香港のIFAに直接連絡して、先ずは個人の予算に沿ったシミュレーションをしてもらうところから始める事になる。
香港に渡航する事無く、日本にいながら契約できるスキームもある。
香港のIFAと言えど日本人スタッフが在籍しているIFAもある。
そうしたIFAで、日本人の契約スキームに詳しく、日本人の受け入れやサポート実績が豊富なところを選んで直接連絡してもらえればと思う。
また、契約後のサポートもIFAが請け負う事になるので、サポート力もある正規代理店を選ばなくてはならない。
⇒ ご質問やご相談、香港保険業監管局登録のIFA=正規代理店の選定でお悩みの方はこちらから。
サンライフ香港社の評判や信頼性は?
サンライフ香港社が提供するVenusⅡの商品の素晴らしさは理解できた人が多いかなと思う。
だが、サンライフ香港社自体の評価や信頼性も確認しておきたいところだろう。
サンライフ香港社は社歴、格付けなどから判断して契約に値する保険会社と言える。
サンライフ社はグルーバルな保険会社となっていて、母体はカナダ・トロントにあるサンライフファイナンシャル(Sun Life Financial Inc.)である。
このサンライフファイナンシャルは1865年に設立された保険会社で、160年近い社歴がある保険会社となっている。
1865年は江戸時代末期であるが、日本で最も古い保険会社は明治生命(現在の明治安田生命)でその背率は1881年設立。
日本のどの保険会社よりもサンライフファイナンシャルの社歴は長いのだ。
サンライフファイナンシャルグループ(Sun Life Financial Group)全体での総資産額は3,469億カナダドルであり、運用資産総額は6,400億カナダドルとなっている。
カナダのトロント証券取引所で上場しているが、それ以外にニューヨーク証券取引所やフィリピン証券取引所でも上場を果たしているワールドワイドな保険会社である。
客観的な評価として格付けを確認してみると、A.M.BestでA+(最も優れている)、S&PでAA(非常に強い)、ムーディーズでAa3(非常に優れている)と高評価を得ている。
日本国内の保険会社としては名高い日本生命保険相互会社の格付けがS&PでA+、ムーディーズでA1となっているので、サンライフファイナンシャルの格付けが如何に高いかが分かるはずだ。
同じく客観的な評価となるが、サンライフファイナンシャルはカナダの出版社コーポレート・ナイツ社が選定している“Global 100 Most Sustainable Corporations in the World.”(世界で最も持続可能な100社)に15年連続でランクインを継続中!
1865年から続いている保険会社だが、過去だけでなく将来を見ても安心できる保険会社だという事が評価されているのだ。
(日本の保険会社・金融会社でランクインしている会社は1社もない。)
このように、サンライフファイナンシャルグループは、歴史・総資産額・格付けなどの評価からとても信頼性が高く、契約して問題ない国際的な保険会社と判断できる。
サンライフファイナンシャルグループはワールドワイドな保険会社であるが、日本には進出していない。
日本居住者の担当は香港オフィス=サンライフ香港(Sun Life Hong Kong Limited)となっている。
(その為に香港の正規代理店(IFA)に連絡して契約する事となる。)
サンライフ香港社が設立したのは1892年であり、香港での社歴も130年以上と香港でも社歴が長い保険会社である。
サンライフ香港も格付け会社S&Pから独自に評価をされていて、AA-(非常に強い)となっている。
サンライフ香港単体で信頼性が高い会社と客観的に評価されているのだ。
サンライフ香港社は客観的に信頼できる保険会社と言えるので、本気で資産を守りたいと考えている人にお勧めできる。
こうした海外の保険会社で日本人の新規受入れ停止したという話を定期的に見聞きする。
サンライフ香港社もいつ日本人の新規受け入れを停止するかは誰にも分からないので行動はお早めに。
⇒ ご質問やご相談等はこちらから。
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