日本から一番近いオフショア金融センターである香港。
香港は金融商品が組成しやすくビジネスがしやすい環境が整っていると言われているが、それはどういった事なのだろうか?
日本と香港の環境の違いを考察すると興味深い!
日本の社会保障制度は崩壊に向かっていると言われている。
人口減少・少子高齢化の進行により、その制度を維持するのが困難になっているからだ。
なので、自助努力で将来生き延びていけるようにしなくてはならないのだが、民間の保険商品などで満足にカバーできる商品は存在しない。
圧倒的に稼いでいくという方法もあると思うが、法人税などの税率が高いと言った問題があり、日本はお先真っ暗で生き辛くなっている。
では、オフショア金融センターと呼ばれる香港はどうなのだろうか?
実は、香港は社会保障制度が充実しているという訳ではない。
例えば、香港には国民皆保険制度はない。
自由診療なので、病院にお世話になればそれなりの金額が請求される。
比較的安く済む公立病院もあるが、常に混んでいるのでスムーズに診察を受けられないという問題もある。
また、香港には公的年金制度もない。
定年という概念もないので、元気な限り働く人が多いようだ。
ただし、MPF=Mandatory Provident Fund(強制積立年金)という制度があり、会社員は民間の保険会社で積立運用をしなければならないという仕組みがある。
会社も保険金を捻出する仕組みになっている。
公的年金ではないが、強制的に民間の保険会社の積立商品に加入しなければならないのだ。
国民皆保険制度が無かったり、会社員でない人はMPFもないのだが、それでもやっていけるのは民間保険会社がそれらに対応した保険商品を提供できるからと言える。
会社員は積立年金に入らなければならないが、それも民間の保険会社の商品を活用している。
そして、政府がそうした保険商品を提供しやすい環境を作っているのが大きなプラス要因と言えるだろう。
そうした環境として先ず挙げられるは税金だ。
法人税が低いので保険会社は経営しやすく、運用率の高い商品を提供できる。
更に言えば、日本政府の場合は超低金利な日本国債を半強制的に保険会社に購入させているが、香港ではそうした事はなく自由に商品を組成できるので、顧客にリターンを多く提供できるのである。
保険会社だけでなく、そもそもビジネスがし易い環境となっている。
法人税などの税率が低いので、起業しやすいのだ。
日本に住んでいると、社会保障制度は崩壊に向かっていて自助努力で何とかしなくてはならないと感じるが、自助努力で生きていこうにも日本国内は生き難い環境となっている。
閉塞感が高まるばかりだ。
香港の事情を書くとアメリカと似ているような感じがする。
ビジネスを考えるのであれば、香港やアメリカ、その他どこかの国でビジネスがし易い国を選べば良いと思う。
老後資金・将来資金・資産運用などで保険商品を活用するとなると、日本居住の日本人を受け入れてくれる国や保険会社はとても少ない。
海外の人も受け入れてくれる保険会社があるのは香港であり、香港の保険商品を活用すると将来が明るくなってくるはずだ。
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