政府が「貯蓄から投資へ」とアナウンスしている事もあってか、経済的自立と早期退職を目指すFIRE(Financial Independence, Retire Early)という単語も流行っている。
こうした言葉を背景に、投資で一気に資産を大きくしたいと考える人が増えているような気がする。
そうした考えは正に「投機」である。
資産運用は複利×長期でコツコツが基本中の基本!
日本人は金融教育を受けていない。
小さい頃に貯金の大事さを親や教師から聞かされた人は多いと思うが、今は日本の銀行にお金を預けていても資産が増える時代ではない。
寧ろ、インフレーションによりお金の価値は下がっていってしまうので、日本の銀行にお金を預けているだけだと資産価値は徐々に目減りしていってしまう。
日本の保険会社が提供する保険商品にしても同じ話で、まともに利回りが出る商品などはほぼない。
だが、政府の「貯蓄から投資へ」と言ったキャッチフレーズのままに投資をガンガン頑張って資産価値が一気に向上するほど甘い世界ではない。
利益を出し続ける事はとても難しいのだ。
FIREが達成できるだけの資産を貯めるには余程の勉強とセンスが必要になってくる。
その結果、日本で投資だけで生きていける人は5%程度だと言われている。
その5%に入るには幾多の失敗も経験しなくてはならない。
5%の人ははっきり言って変態な領域であり、そこを目指す事は止めておいた方が良い。
そこを目指してしまう時点で、金融教育を受けていない人と証明されてしまうだろう。
FIRE達成の目標金額がどれほどになるかは分からないが、資産運用の基本として長期で複利運用する事の重要さを感じてもらいたい。
とは言え、先ほど書いたように自分の力で長期的に利益を出し続けるのは困難だ。
だからと言って、日本の銀行や保険会社はまともな利回りを提供できる訳でもない。
さて、どうしたら良いのだろうか?
目先を変えて、海外の保険会社が提供している保険商品に注目してみれば良い。
利回り6~7%で複利運用してくれる商品があったりする。
FIREを目指すと大きなリターンで一気にドーンと資産を増やしたがる人がいたりするが、利回りで6~7%で長期複利運用すると資産はとても大きくなっていく。
上のリンクはサンライフ香港社が提供する貯蓄型保険商品の一例であるが、リターン額は以下のようにシミュレートされている。
◆10年目:130%
◆15年目:171%
◆20年目:261%
◆25年目:346%
◆30年目:557%
たかが利回り6~7%と思ってしまうかもしれないが、こうした利回りで複利運用してくれるので、長い年月をかける事により資産はとても大きくなっていく。
だが、残念ながら日本の保険会社ではこうした利回りを出す事はできないのが現実だ。
だからこそ、日本人で複利×長期運用の凄さを知っている人は少なく、ファイナンシャルリテラシーが低いと言われてしまうのだ。
もちろん、自分自身で何らかの投資をしたところで長期に亘って利回りを出し続けるのは困難である。
一番難しいのはマインドを維持させる事だと思う。
ファイナンシャルリテラシーが足りないから心がやられてしまう人が多いのも日本人の特徴と言えるかもしれない。
投資・資産運用の目的は資産価値を向上させて暮らしを豊かにさせていく事にあるが、その結果として心が疲弊してしまったら何の意味もない。
自分自身でFIREを目指すよりも、こうした力のある保険会社に資産運用は任せて、日々の暮らしを楽しんでいく事を考えるべきだと思う。
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