保険や年金は支払う時と受け取る時に時間差があり、将来のリスクを考慮してイザという時に活用できるようになっている。
この時間で本来は運用を行うのだが、日本と海外では運用利回りに差があるので、時間差が長ければ長いほどその実力差が顕著になっていく。
日本の生命保険は早く死なないと意味がないと揶揄されてしまう理由とは?
保険は、一般的に保険料を支払う時と保険金を受け取る時に時間差が生じる。
生命保険だけでなく医療保険でもそうであるし、年金でも同じである。
年金は年金保険と呼ぶ事もあるが、先に支払い、保険や年金の対象となれば受け取れるシステムになっている。
保険や年金は自分が支払った分で自分の保険金で賄う仕組みのものもあれば、みんなで賄う方式のものもあるが、どちらにしても、支払ったタイミングと受け取るタイミングが長ければ長いほど本来は得するはずだ。
それは何故なら運用期間が設けられるからだ。
ところが、日本の保険や年金はそのようになっていない。
皆さん既にお気づきのように、日本の保険や年金は運用利回りがとても小さいので、期間が長いからと言って得するシステムになっていない。
海外の生命保険や年金プランは4%程度で運用される事が多く、72の法則で計算すると、18年で資産が2倍になる。
36年で4倍となり、72年で8倍となる。
(2022年の世界的な金利上昇により、利回り6~7%へと向上している!)
日本の生命保険は頑張って利回り1%出せるかどうかだが、1%であれば資産を2倍にするのに72年がかかる。
その差は歴然だ。

この違いは商品にも表れていて、海外の生命保険は死亡保障や解約返戻金は運用によって年々大きくなっていくが、日本の生命保険は死亡保障は契約時から一定であり、解約返戻金は満期近くにならないと損益分岐点を超えてこない。
日本の生命保険が早く死なないと損をすると言うのは、こうした商品設計から言われている事である。
本来、資産運用は長期で時間を掛けて行った方が良いと言うのは何となく分かっているものの、それが実践できない日本人が多いのは、そうした商品が無いからだと思う。
2,000万円問題を背景に「FXや株式投資で将来資金を」と謳っているサイトなどもあるが、そうした投資は勝負は1回1回の積み重ねであり、短期勝負が続く事になる。
FXや株式投資の知識を身に付け、長きに亘って勝負を続けていく事ができるはずはなく、博打となってしまう。
海外に住んでいる人でFXや株式投資で将来資金を構築していると言っている人を見たことがないが、そうした事は不可能だと思っている以前に、社会保障制度や民間の金融商品で賄えるからだ。
海外の保険会社で日本人を受け入れてくれているところもあったりする。
時間を味方に付けてイザと言う時の保険や将来資金を構築したいのであれば、海外を活用するしかないだろう。
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