1946年(昭和21年)2月、日本政府は戦後インフレーション対策として新紙幣(新円)の発行を発表し、預金封鎖を行っている。
あれから75年、元からあった財政問題に加え、コロナウイルス対応に起因する経済疲弊により同じような状況になっているのでは?と危惧する声が大きくなっている。
この時の大蔵大臣は渋沢敬三であり、その祖父は2021年のNHKの大河ドラマ「青天を衝け」で描かれてる渋沢栄一である。
預金封鎖対策は海外に資産を移転させて保全させる事!
1946年に行われた預金封鎖は以下のような流れで行われている。
・2月16日:新紙幣(新円)の発行
・2月17日:預金封鎖の実行(旧紙幣(旧円)は強制的に銀行へ預金させる事に)
・3月3日:10万円超の財産所有者に対し、財産に応じて25〜90%の課税、旧円の市場流通の差し止め、一世帯当たりの月の引き出し額を500円以内に制限
何故こんな事をしなければならなかったかと言えば、戦後の物不足により物価が上昇し、現金確保の為の預金引き出しが集中したからである。
そこで政府は、戦後インフレーションに対する政策として、旧紙幣から新紙幣に変更する時にデノミネーション(通貨単位(交換単位)の切り下げ)を行った。
そして、旧紙幣は強制的に預金させて新紙幣へと強制的に切り替えさせると同時に、引き出し可能額を制限した。
この時、財産額に対して最大90%の課税(財産税)もされている。
ハイパーインフレへの対応策であるが、結果的に大きな混乱を招く事となった。
75年前の日本と今の日本、状況が酷似していると感じている人が増えている。
先ず、既に2024年に新紙幣が発行される事が決定している。
世界的にキャッシュレスが進む時代にあって、新紙幣を発行するのはある意味インパクトが大きい。
このインパクトがプラスなのかマイナスなのかは受け取り方次第であるのだ、世界の流れからは逆行していると言えるだろう。
そして、コロナウイルスの対策により日本国債の発行が止まらず、徐々に日本円の価値は下がっていきインフレになるのではないかと予想できるのだ。
1946年の預金封鎖実行時の大蔵大臣は渋沢敬三であり、2024年の新紙幣デザインに選ばれているのはその祖父である渋沢栄一というのも、とても気味が悪い。
2月14日(日)にスタートしたNHKの大河ドラマ「青天を衝け」はその渋沢栄一を主人公にした物語だが、このタイミングでスタートするのは何か裏があるのでは?と思ってしまう。

将来的にハイパーインフレや預金封鎖が起こるのか?と言われたら、それは誰にも分からない。
ただし、その可能性はもちろんあり得る。
そうなった時の為に対策を講じておく必要があるのだ。
その対策とは、海外に資産を移転させておく事に尽きる。
例え預金封鎖が起ころうとも、海外に資産があれば、それが日本政府のコントロール下に置かれる事は考えられない。
また、インフレーションが進んだとしても米ドルなどの外貨で持っていれば安心だ。
海外に銀行口座があり、そこに余裕資金が管理されていればいいが、コロナ禍の今は海外に渡航できないので、海外の銀行口座は開設出来ない。
海外に行けない今、海外に渡航する事無く契約ができる海外のドル建ての金融商品を活用するのがベストな選択になってくる。
海外の保険商品などは4%程度の利回りで複利運用されているので、日本円のリスクヘッジだけでなく、資産価値を増やせると言う意味でも活用価値が高い。
(2022年の世界的な金利上昇により、利回り6~7%へと向上している!)
クレジットカードでの引き落としも可能であり、クレジットカードの利用枠を超える分は銀行での海外送金となるが、合法的に行えるので何ら不安を覚える必要もない。
資産家や富裕層を中心に行われている資産保全術であるが、将来的なインフレや預金封鎖対策を考えている人には検討すべき案件だと思う。
投資・資産運用の観点からすれば、そもそも日本国内で日本円だけを持っているのはリスクが高いと言えるので、こうした海外のドル建ての金融商品をによって資産移転をして国際分散投資を行う事は重要であると言える。

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