平均寿命ランキングと聞くと、日本が世界トップだと思っている人がほとんどだ。
この事実、半分合っていて半分間違っているようだ。
平均寿命ランキング1位は日本ではなく香港!?
世界の国別長寿ランキングは世界保健機関(WHO)のデータに基づいて公表されているものがほとんどだ。
その結果として、日本は長きに亘って世界1位を維持している。
これは良く知られた事だが、何が半分合っていて半分間違っているのだろうか?
世界保健機関は国際連合の専門機関としての位置付けの組織であり、国際連合加盟国でのランキングとなっている。
例えば、香港や台湾など国際連合に加盟していない国のデータは反映されていない。
(国や地域と言う議論はあるが。)
国際連合に加盟していない国のデータも反映された2019年の結果は以下の通りになっている。
順位 | 国 | 平均年齢 |
1位 | 香港 | 85.08歳 |
2位 | 日本 | 84.36歳 |
3位 | マカオ | 84.24歳 |
4位 | スイス | 83.70歳 |
5位 | シンガポール | 83.50歳 |
グローバルノート – 国際統計・国別統計専門サイト 世界の平均寿命 国別ランキング・推移 より。
国際連盟に加盟していない香港が入ってきた。
実は世界一の長寿国は香港なのだ!
長寿国家を成り立たせる為には医療の発展や衛生環境の整備、優れた食生活やこうした点の教育など多角的な要素が絡んでくるはずだ。
アジアの国が多いのでDNA的な影響もあるかもしれない。
日本が長寿国家である事は間違いないが、日本には長生きリスクが存在する!
長生きするにはそれなりのお金が必要となる。
人生100年時代と言われるが、楽しく元気に生きていなければ意味がなく、「健康寿命を延ばそう」と盛んに言われている。
だが、日本では苦しみながら生来ている人も少なくないように感じる。
日本の年金制度は崩壊に向かっていて、健康保険などの社会保障制度も都度改悪が進んでいる。
なので、残念ながら公的な支援だけに頼っていると豊かに老後を過ごす事が難しい国へと進んでいってしまっている。
長寿国家でありながら、そうした課題を解決できておらず、今後もこの状況は進んでいく事だろう。
そして、残念な事に私的な年金プランでも老後資金を満足に構築できる商品はほぼ存在しない。
長寿国家である香港には公的/私的に優れた年金プランが存在する!
では、海外はどうであろうか?
ランキングを見て気付いた人も多いと思うが、トップ5にはタックスヘイブン、オフショア、金融立国と呼ばれている国が並んでいる。
(もちろん、日本は例外である。)
先進国では日本と同じような問題を抱えている国も多く、日本をある種の反面教師的なモデルケースにしようと考えている国もあるようだが、長寿国家No.1である香港などは公的/私的な年金制度が充実している。
香港の企業はMPF(Mandatory Provident Fund)と呼ばれる強制退職金制度への加入が義務付けられている。
その対象は18歳以上~65歳未満であり、パート社員を含めた従業員が必須であり、会社と従業員が折半して積立金を拠出する仕組みになっている。
日本の年金制度のように現役世代が高齢者を支える賦課制度で無く、自分の将来の為の積立制度となっている。
また、オフショア金融センターと呼ばれる香港では私的な年金制度も充実している。
2020年には生命保険の死亡保障を担保にして年金を受け取れるスキームが香港で認可された。
現役時代はもしもの時に備え、老後はその死亡保障を担保に年金を受け取れる仕組みになっている。
そもそも、香港の生命保険は契約期間が長ければ長いほど運用によって死亡保障額や解約返戻金が増えていくので、将来的に受け取れるお金は純粋に増加する。
長寿国家である香港はただ単に長生きできるだけでなく、老後もお金に困らないような環境が整っていると言えるのだ。
日本は公的な年金制度も私的な年金プランも頼りにならない。
だが、先ほど紹介した香港の私的な年金プランで日本人が契約できるものもある。
自分の老後を豊かにする為にこうした商品を契約している日本人もいるようだ。

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