生命保険はもしもの時に備えて加入するものである。
被保険者が亡くなった時、契約者が設定した受取人が多額の死亡保険金を受け取れるようになっている。
だが、その受取人が若かったりする場合、お金の扱いが分からずに散財してしまう可能性もある。
そうした事態を防ぐ為に、受取期間を指定したり、分割で受け取れるようにすることができる。
子どもが成人するまでの間、定期的に分割給付としたり、必要時に応じて教育費や生活費として支払うようにするなど様々な設定ができる。
こうしたスキームを日本では生命保険信託と呼んでいる。
生命保険信託とは?
生命保険信託について、聞いた事がある方もいればない方もいる事だろう。
冒頭では受取人が若い年齢を想定して話したが、それら以外にも想定されるケースがある。
例えば、配偶者ではない内縁の妻にこっそりと保険金を渡したい時や障害を持つ子どもの為に使ってほしい時などに、保険金を渡すことができる。
イメージとしては保険金を直接遺族(受取人)に渡すのではなく、信託銀行などの受託者に一旦託して、事前に設定していた契約内容に従って管理・分配する仕組みとなっている。
日本の生命保険信託の解説を見ていると、受託者(信託銀行など)が管理するので、プロによる運用・管理してくれるのも安心と解説されているが、日本の信託銀行がそれほどの実力があるとは思えない。
そもそも、日本の生命保険の場合は利回り(支払保険料に対する死亡保険金)が良くないので、早く亡くならないと意味がない。
海外にも生命保険信託が設定できる商品がある!
生命保険信託の概要を開設してきて、分割払いなども方法に興味を持った方もいると思う。
ただし、如何せん日本の生命保険の利回りが良くないので、そもそもそれほどの資産を渡せない。
では、海外ではどうかと言えば、純粋な生命保険とは言えないが、貯蓄性をメインとした保険商品で生命保険信託の設定が可能なプランはある。
(海外でもこうしたスキームはあるのだが、特に生命保険信託と言った単語で呼ばれている訳ではない。)
例えば、サンライフ香港社のSunJoy Global Investment Plan ⅡやSunJoy Global Investment Plan Ⅱが挙げられる。

先ず、前提として、これらの商品は運用利回りが良い。
契約から6年目に支払保険料が解約返戻金を超える損益分岐点を迎える。
その後は、10年後のリターンが約1.5倍、20年後のリターンが約3倍、30年後のリターンが6倍強になるとシミュレーションされている。
損益分岐点を迎えるまでは支払保険料の105%が死亡保険金となっていて、それ以降は解約返戻金=死亡保険金となる。
損益分岐点を迎える6年目まではそれほどの死亡保険金を受け取れないと感じるかもしれないが、保険料の支払いを免除できるオプションを付けることができる。
その為には、以下の条件が必要となる。
◆保険料の支払いが5年プランのみ
◆死亡給付金受取オプションとして証券継続オプションを選択
◆保険契約者及び被保険者が死亡し、保険金受取人が新たな保険契約者及び被保険者となった時
◆受取人が18歳未満の時
受取人が18歳未満である場合、保険料の支払いが免除されて、証券を継続する事ができるのだ。
損益分岐点前で亡くなってしまうと損をする(あまり得をしない)と感じてしまうかもしれないが、こうしたオプションがあるので、証券を継続させて複利運用による資産価値増大が見込めるようになっているのだ。
また、死亡保険金を受け取るパターンも色々と選択できるようになっている。
◆支払方法:全額支払 or 一部支払
◆支払時期:即時支払 or 後払い(受取人が指定年齢になるまで or 被保険者の死亡後一定年齢になるまで)
◆支払パターン:一括受取 or 分散受取(均等分散受取 or 分割受取の増加 / 毎月 or 毎年)
◆その他:大学卒業、結婚、出産などのライフイベントに合わせて指定の割合を一括受取
選択肢の組み合わせにより、受取人毎に死亡給付金の支払いパターンをカスタマイズできるのだ。
証券そのものも分割できるので、お子さんやお孫さんの人数に合わせて証券を分割しておく事も可能となっている。
(死亡保険金は保険契約の終了時に払われるお金に対して、死亡給付金は保険の契約は継続している状態で受け取るお金を指す。)
日本の生命保険信託だと、信託銀行などの受託者に保険金を一旦託して、そこで更に運用管理される事があるようだが、そうした日本の信託銀行がどれだけ安心安全に資産を保全して資産価値を増やしてくれるかは分からない。
サンライフ香港社の生命保険信託の場合、サンライフ香港社自体が運用管理をしてくれるので、契約者としては安心できるだろう。
日本と香港などの海外の保険会社の信頼・信用性はその利回りでも明らかであるが、香港は国際金融センターランキングで常に上位に評価されているので、世界的にも見ても安心できる。

安心できる場所で資産保全や資産価値向上を行い、更にはこうした生命保険信託の仕組みを活用すれば、上手く資産を引き継いで行けることだろう。
⇒ ご質問やご相談等はこちらから。
サンライフ香港社などの海外保険会社の契約やサポートはIFAと呼ばれる正規代理店が請け負う!
生命保険信託の考えやスキーム、そして実際の設定方法はとても難しいと思う。
もちろん、1人で考えるべきものではない。
正規代理店に直接連絡して、商品の概要や生保険信託のスキームを聞いてみれば良い。
海外の生命保険会社との契約やサポートは、IFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店が請け負う事になっている。
海外の保険会社は自社で直接クライアントを受け入れてはおらず、IFAが正規代理店として契約からアフターサポートまでを担当することになっているのだ。
もちろん、海外の保険会社のIFA=正規代理店なので、日本にそのIFAは存在しない。
海外にあるIFAに連絡する必要があるが、日本人スタッフがいる海外IFAも存在する。
そうしたIFAに直接連絡して、こうした商品の概要や生命保険信託のスキームを聞いてみれば良い。
自身の予算や考え、家族構成などを伝えることにより、自身に合致した商品を案内してもらえ、生命保険信託が必要と思えば、その設定方法についても説明してもらえるはずだ。
生命保険信託については、かなり特殊なスキームになるので、知識と経験を有しているIFAを選択する事が重要となってくる。
ただ単に契約をしてもらい、何となくサポートするようなIFAでは対応が難しいはずだ。
(自社で直接クライアントと向き合う事なく、どこかの誰かに契約やサポートを丸投げしているIFAは論外である。)
知識や経験が豊富で、責任感持ってクライアントと接してくれるIFAであれば、良き商品を案内してもらえ、資産保全や資産価値向上が見込めるようになる。
そして、こうした生命保険信託などのスキームを活用する事により、自分たちの世代だけでなく、お子さんやお孫さんへと資産を増やしながら承継していくことができるるのだ。
日本の保険会社の商品ではなかなか資産保全や資産価値向上を達成するのは難しい。
香港などのオフショア金融センターと呼ばれる地域に目をやると、日本とは比較にならないほどの保険商品があり、目的達成可能な商品に出逢える。
ただし、そうした商品に出逢う為には、知識や経験を有し、コンプライアンス重視でクライアントと向き合って対応してくれるIFAに連絡する事が必要不可欠と言える。
⇒ ご質問やご相談、IFA=正規代理店選定でお悩みの方はこちらから。
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