海外の生命保険を調べていると、ホールライフ(Whole Life)とユニバーサルライフ(Universal Life)という2種類に大きく層別されることが分かる。
この2つの違いとは?
貯蓄を視野に入れたホールライフと死亡保障での相続をメインにしたユニバーサルライフ!
ホールライフは、ほぼパッケージ化された商品として販売されていることが多い。
死亡保険金に対して、年齢・健康状態などから支払保険料が決まる。
そして、契約年数が長くなればなるほど死亡保険金と共に解約返戻金も多くなるので、資産運用商品としての期待もできるのがホールライフの特徴だ。
日本の生命保険でも貯蓄型生命保険商品と呼ばれる商品もあるが、日本の保険会社が提供する貯蓄型保険商品の場合は名ばかりで死亡保険金としても解約返戻金としてもメリットが少ない。
その為、保障(死亡保険金)と貯蓄(解約返戻金)は別のものと言われているが、それは日本の貯蓄型生命保険に限った話である。
一方で海外のホールライフ=貯蓄型生命保険商品の場合は死亡保険金も解約返戻金も年々大きくなっていくので、保障と貯蓄が両立できるようになっている。
運用部分は4%程度の利回りが期待できるので、もしもの時の為に対応できるし、支払期間が数年経過した段階で解約返戻金は支払総額を超えてきて、将来資金・老後資金としても活用できるので長生きリスクにも対応できるようになっている。
(2022年の世界的な金利上昇により、利回り6~7%へと向上している!)
一方のユニバーサルライフは、ホールライフでの運用部分に重きを置かないこと、そして支払金額をある程度自由に設定できる点に特徴がある。
死亡保障に対して安価な支払い総額を設定できる。
例えば、1億円の死亡保障に対して、1,500万円くらいの支払いで済むケースもある。
ただし、支払額を安くしたケースでは死亡保障の支払いが早く打ち切られる可能性もある。
運用にもよるが、終身ではなくなるのだ。
支払額を多く設定すればするほど、90歳、100歳、120歳・・・と、それだけ長く死亡保障を受け取れるようになる。
スタート時に支払額を安価に設定しておいて、途中で保険料を追加し、死亡保障の期限を引き延ばすことも可能だ。
まとめると、生命保険として死亡保障と共に運用も期待したいのであればホールライフ、多額の相続がある方が、その対策商品として考えられるのがユニバーサルライフとなってくる。
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海外生命保険ホールライフ(Whole Life)の商品例!サンライフ香港社のライフブリリアンス!
海外の保険会社が提供する生命保険でのホールライフ(Whole Life)とユニバーサルライフ(Universal Life)、各々日本居住の日本人が契約できる商品の一例を紹介してみたい。
先ずはホールライフ商品だが、サンライフ香港社(Sun Life Hong Kong)のライフブリリアンス(Life Brilliance)が挙げられる。
このライフブリリアンスは日本居住の日本人が最も多く契約している海外の生命保険と思われる。
商品の特性としては死亡保険金と解約返戻金のバランスが取れた貯蓄型生命保険となっている。
具体的にはシミュレーションを見た方が分かり易いと思うので、以下リンクを確認してみてもらいたい。
幾つかのシミュレーション例を載せている。

例えば、30年非喫煙男性であれば支払保険料に対する死亡保険金や解約返戻金は以下のようになっている。
死亡保険金 | 解約返戻金 | |
40歳時 | 381% | 79% |
50歳時 | 607% | 225% |
60歳時 | 820% | 394% |
70歳時 | 1116% | 683% |
80歳時 | 1536% | 1156% |
90歳時 | 2173% | 1897% |
100歳時 | 3104% | 3104% |
貯蓄型生命保険で死亡保険金と共に解約返戻金も上昇していくと解説したが、それでも基本となるのは生命保険なので解約返戻金よりも死亡保険金の方が大きくなっている。
満期は100歳で、100歳の段階で死亡保険金と解約返戻金が同じようになるように設計されている。
死亡保険金と解約返戻金、どちらにしてもここまでの利回りがでるような生命保険は日本にはないはずだ。
こうしホールライフ型≒貯蓄型生命保険を提供していて日本居住の日本人を受け入れているのは、サンライフ香港社の他にCTF Lifeなどがあったりする。

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海外生命保険ユニバーサルライフ(Universal Life)の商品例!パンアメリカンライフのINDEX連動型ユニバーサルライフ商品!
ユニバーサルライフの商品例としてはケイマン等籍の米国系生命保険会社パンアメリカンライフ(Pan American Life)が提供するINDEX連動型ユニバーサルライフ商品を挙げてみたい。

ホールライフではシミュレーション例を出した方が分かり易いと解説したが、ユニバーサルライフの場合は死亡保険金に対して契約期間や支払保険料をどのように設定していくかを契約者が設定していけるので、一般的なシミュレーション例を見てもイメージが湧き辛い。
では、なぜパンアメリカンライフをここで挙げたかと言うと、ユニバーサルライフの場合は死亡保険金の設定が高額である事が多く、与信の確認や健康診断で海外への渡航が必須である事が多い。
だが、パンアメリカンライフの場合は比較的安めの死亡保険金でも受け入れてくれるし、海外に渡航しなくても契約できるスキームがあったりする。
そうした意味で、ユニバーサルライフの中でもパンアメリカンライフは契約しやすいメリットがある。
また、ローン会社を活用して支払保険料を安くできるスキームもあったりする。
以下リンクでそのスキームについて解説してみたが、簡単なシミュレーション例も載せているので参考にしてもらいたい。

日本居住の日本人を受け入れているユニバーサルライフを提供している保険会社としてはパシフィックライフ(Pacific Life)が有名だが、パシフィックライフはアメリカに渡航する必要があり、審査も厳しい。
また、ホールライフの商品例で紹介したサンライフ香港社はユニバーサルライフ商品も提供している。
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海外の保険会社はIFAと呼ばれる正規代理店が契約からアフターサポートまでを請け負う事になっている!
海外の保険会社は自社で直接クライアントを受け入れてはおらず、IFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店契約からアフターサポートまでを請け負う事になっている。
海外の保険会社なので日本国内にはIFAは存在せず、海外にあるIFAが正規代理店となる。
海外のIFAと言えど日本人がいるIFAもあり、そうしたIFAで日本居住の日本人の受け入れやサポート実績が豊富なところを選ぶ事が重要となってくる。
その中で多くの保険会社と提携しているIFAであれば、選択できる保険商品やスキームが広がる。
ご自身の予算や家族状況、考え方を伝えれば、それに沿った商品やスキームを案内してもらえるはずだ。
ホールライフを選ぶかユニバーサルライフを選ぶかもあるが、どちらにしてもどの商品をどのように契約するかを考えなければならない。
IFAはそうしたアドバイスをしてくれる立場になるので、商品知識が豊富なIFAを選択する事も重要な要素となってくる。
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