昨日、日本の物価や給与水準は低いという話をした。
数日前にデンマークの若者と話をしたのだが、日本の現状とは全く異なっていて印象深かったので、ここで紹介したい。
初任給も高く、税金は福祉や教育へと使われている国デンマーク!

(↑昨日のコンテンツ)
その若者とはズームで話したのだが、25歳の学生で来年からIT会社で働くと言っていた。
興味本位に初任給を聞いたところ、驚きの6,000USDと言われて驚いた。
(実際にはEURやDKK(デンマーク・クローネ)かもしれないが、英語で話していたのでUSD換算してくれたのかもしれない。)
日本円にして約65万円。
日本の場合、大卒初任給が20万円強となるので3倍ほどの違いがある。
ただし、半分ほどは税金として持っていかれるので、手取りは半分ほどになるそうだ。
日本の場合、20万円の初任給で手取りは15万円位になると思うので、手取りで考えると2倍強となる。
日本人の平均年収は436万円というデータがあり、その可処分所得は約350万円。
デンマークの社会人1年目で可処分所得30万円強×12ヶ月で400万円弱なので、日本の平均年収換算の可処分所得を超える事になる。
デンマークでボーナスがあれば、更にその差は開いていく。
年収、可処分所得で比較してみたが、デンマークでは年収の半分が税金で持っていかれるようだが、その税金は充実の教育・福祉制度に使われる。
デンマークは幼稚園から大学まで教育費は無料。
そして、医療費も無料。
デンマークはオランダに並んで世界最高の年金制度を備えている国としての評価されている。
デンマークの福祉制度の詳細は以下のサイトが詳しく分かりやすいかと思う。
デンマークが福祉国家である事はもちろん知っていたが、実際にデンマーク人からその実態を聞くと日本との差が大きすぎて驚かされる。
福祉制度が充実している国は税金も高いというイメージだが、給与水準も高ければ、文句を言う人も少ないだろう。
日本は給与水準は上がらず、増税や社会保障制度の改悪が進むばかりなので、不平不満を持つ人が多くなってしまう。
残念ながら、今から日本がデンマークのような福祉国家になっていくことは難しいだろう。
日本政府や政治家の行動を見ていれば期待できないと感じるはずだ。
国や政府に頼ることなく、自助努力で対処していかなくてはならないのが日本なのである。
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